異世界日記 『第四部 見習い日記学舎編』 このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ■本家サイト作者ブログはつせの世界メール

2006-04-29

「結果を書くとこうなる。」

スカアハが石盤に表を書き始めた。


問題ホーサセタンタベレヌスフィオナシグルーンケルベロスゼーレーヴェー
算術1
算術2××××××
魔術1×
魔術2××××××
地誌1××
地誌2×××××××
歴史1×××××
歴史2××
正解727562464
得意地誌以外算術算術以外歴史地誌・歴史なしなし算術・魔術なし
不得意地誌算術以外算術歴史以外算術・魔術全般なし地誌・歴史なし

「星取り表かよ。」

「こうしてみると一目瞭然であろう。」

そう言って向き直ると、講評を始める姉御。

「ひとまず、成績優秀者は7問正解したホーサベレヌスである。見事であった。」

オレが『いよっ!』と声を掛けて拍手すると皆も続いて拍手。ホーサは少し頬を赤らめて俯いて、ベレヌスくんも照れ笑い。

「二人にはより高度な課題を与え、さらに学問に磨きを掛けて貰う。また、他の者の手助けをして貰うつもりでいる。よいな。」

「はい、スカアハ様。」

「わかりました。よろしくお願いします。」

落ち着いた声で答える二人。言ってみれば学級委員任命みたいなもんか?

「6問正解のシグルーンレー、5問正解のフィオナ、4問正解のゼーヴェー。そなたらは、概ね基本はできておるようだ。」

三姉妹は、スカアハとのつきあいも長いからこれくらいできてもおかしくはないだろうけど、脳味噌筋肉っぽいオーディンのおっさんの血が入ってるシグルーンと、闘争本能の固まりみたいなフィオナが、これだけ答えられてるのはなんていうか……

「……意外とやるな。」

ついボソッと言ったら、

「意外とはこちらこそ心外です。」

とかシグルーンに睨まれてしまった。

シグルーンは、算術と魔術について力点を置いて教えていくことにしよう。フィオナも同様にその二つから注力してゆくのが良かろう。」

「よろしくお願いいたします。スカアハ様。」

スカアハの声に素直に同意するシグルーン

一方、フィオナ

「私は魔術をほとんど使えませんので、術に対抗する術を教えていただけると嬉しいです。」

と、なにやら実践的なことを考えている模様。

「よかろう。そなたには対魔術の方法を主眼に教えていこう。とは言え、術から身を守り、術を破るすべも、やはり魔術の基礎があってこそであるが。」

納得した様子で頷くフィオナ

スカアハは、こういう意識の向けさせ方が上手いよな。

「さて。正解数2問の二人。セタンタケルベロス。」

「へい。」

「は~い!」

「そなたらは、気長に地道に取り組むしかあるまい。妾が基礎からみっちり仕込んでやるゆえ、覚悟いたせ。」

にっこり微笑むスカアハ先生。

「よろしくお願いします。」

「おねがいしまーす!」

逆らわずに頭を下げるオレ達。

お願いですから、こっちの授業中は体罰無しでひとつよろしく。