異世界日記 『第四部 見習い日記学舎編』 このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ■本家サイト作者ブログはつせの世界メール

2006-11-03

スカアハに聞きながら、ごく簡単にこの世界での地名とオレの頭の中のヨーロッパの対応を確認する。

まず、アローンと呼ばれる地域だが、これはいわゆる『ヨーロッパ』とほぼ同一と考えていいようだ。一応、地図上にはウラル山脈らしき山があり、そこから西はすべて「アローン」と書かれている。もっとも、ロシアや中央アジアに当たる地域はえらく大雑把な図しか描かれていないけど。

そして、アローンの中も細かく分かれているが、地域的には大体こんな感じらしい。

  • 影の島ワランドール)=アイルランド
  • アルビオン=グレートブリテン島
  • 白夜の国々(スカディランドール)=スカンディナビア
  • 低地アローン(フランドール)=ベネルクス三国~フランス西部
  • 高地アローン(ガウランドール)=チェコ、オーストリアから南仏までのアルプス周辺
  • 北東アローン(オスラヴァンドール)=ドイツ北部からポーランド
  • アローン(ヴァンドール)=アルプス以南のフランスからクロアチア周辺
  • ロマニア=イタリア半島中南部~シチリア
  • 西アローン(モレナドール)=イベリア半島
  • フンガリア=ハンガリーとセルビア
  • ギリキア=バルカン半島南西部
  • イリオスバルカン半島南東部とアナトリア半島西部
  • エルシア=ベラルーシ以東

何とも大雑把な分け方だが、それぞれの地域はほとんどの場合あまり大きな国家としてまとまっておらず、かなり細かな諸侯国家が乱立している有様らしい。

例えば、アルビオン一つをとっても7つの大公国と40を超える伯爵領に分かれている。それらは一応王としてダヌ神族の王たるヌァザさんを戴いているが、実質的にはそれぞれの諸侯が勝手気ままに統治しているのが実情らしい。

そんなこともあって、個別の国名や地名などを覚えるには一筋縄ではいかないようである。

なお、アローン以外の地域についても、縮尺の小さな概略図で示された。

アフリカ北岸から西岸に掛けては『ヌビア』、トルコ東部とシリアは『サマリア』、アラビア半島は『砂の海』、イラクからイランに掛けては『ペリシティア』、黒海東岸からカスピ海周辺はスキティア、カスピ海東岸からアフガニスタン・パキスタン辺りまでは『トルキア』、そしてインドは『エディア』と呼ばれている。しかし、イラン周辺より東はかなり大雑把な地図になっている。

また、ただ『大海』とだけ呼ばれている大西洋の向こう側には、グリーンランドやラブラドル半島からキューバ島から小アンチル諸島に掛けて、東海岸の主立った部分だけが地図に記され、『葡萄の地(ヴィネランドール)』とだけ大書されている。


スカアハ曰く、

「これ以外の地域についても情報はある程度集まっておるが、正確な地図として記すほどの物ではないのだ。いずれ、それらの地域も測量させようとは思っておるが。」

とのこと。

「それで"中国"も"日本"も地図に無いわけか。」

と漏らしたら、

「その、チュウゴクというのはそなたの故郷か?」

「いや、オレの生まれ育った国は"日本"だよ。」

「ふむ。そなたの世界がこの世界と同じ地勢を持っているのならば、何かの参考になるかもしれぬ。」

と、とインクを渡されて、オレの覚えている世界地図を描くように命じられてしまった。

「えーと、かなりうろ覚えで当てにならないと思うけどね。」

あやふやな記憶を辿って、ミャンマーから東を描いてみる。インドシナ半島やマレー半島は大体覚えてるんだが、スマトラ島やらカリマンタン島なんかはかなり形が適当。フィリピンとかほとんど覚えてないし。辛うじて台湾と中国大陸、朝鮮半島や沿海州をざっくりと描く。その横の日本はそこそこまともに描けたと思う。

「そなたの故郷は、ここか。」

「ま、異世界の、だけどね。」

オレの口ぶりがちょっと低めのトーンだったせいか、姐御は幾分同情するように痛ましげに笑って見せた。


(こちらに掲載している地図は、「世界の地図・世界の国旗」様の白地図を流用させていただいております。)