異世界日記 『第四部 見習い日記学舎編』 このページをアンテナに追加 RSSフィード

 ■本家サイト作者ブログはつせの世界メール

2009-05-06

部屋に戻って、早々に寝床に潜り込むことにする。

既に眠気でふらふらしているレーを籐籠のベッドへ下ろしてやると、小さな口を隠しながら、あふ、と可愛く欠伸をした。

「遅くまで起こしててごめんな、レー。」

「いえ~。大丈夫です~。」

その口調が既に大丈夫じゃ無いっぽいんだけどな。

「とりあえずおやすみ。また明日な。」

挨拶して小さな頭を撫でようとすると、そこに待ったの声がかかった。

「あの、セタンタ様。おやすみになる前にこれを。」

そういって、レーは籠の横にある小さな宝石箱から、なにやらごそごそと取り出した。

レーの両手に載っている一抱えもある赤い宝玉。いや、オレの手に受け取るとほんの小さなビー玉サイズなんだけどね。

真っ赤な宝石の玉には、金色の金具と短い金の鎖が繋げられていた。

……えーと、レイ○ング○ート?

「これはいったい?」

セタンタ様。以前、変わった夢をご覧になると仰っていましたよね。」

レーの問い掛けに肯く。確かに最近、朝起きるとほとんど覚えていないけれど、なにやら妙にリアルな夢を見たような感覚が残っていることが多い。

スカアハにも相談してみたが、結局予知夢か何かだろうという結論だった。何か対策を検討してみるという話だったが……。

「実は、スカアハ様からリャナン・シー様に、城の宝物庫からこれを出してセタンタ様にお渡しするようにと。」

レー曰く、この宝玉は『夢記しの玉』と言うらしい。これを持って眠りに就くと、持ち主の見た夢を記録してくれるのだという。ただし、そこから夢の中身を引き出すにはそれなりの魔術や道具が必要となるそうで、オレ自身が確認できるわけではないらしい。

「つまり、これを持って寝れば、あとでスカアハが夢占いをしてくれると。そういうわけでいい?」

「そのとおりです。これで、少しでもセタンタ様のご心配が無くなれば、安心しておやすみになれるのではないかと……」

「はは、ありがとな。」

別に、夢とか気にしないで毎日グースカ寝てますけどね。ともあれ、お礼を言って宝玉を受け取る。

身につけるとなるとどこかなぁ。

手探りで、いつも胸元に身につけているペンダントを引っ張り出す。その鎖の部分に丁度引っかけられそうなので、落ちないように絡ませておく。

「こんなもんでいいかな。」

「貴重なものですので、無くさないようにお願いしますね。」

「はいよー。」

レーに挨拶して寝床に潜り込む。はてさて、今夜の夢はどんな感じですかね。


「ああん!もっと!」

「うふーん。セタンタ様ってば凄いのね……」

「うふふ。私たち三人で可愛がってあげるわね。だから私たちも可愛がってね。」


はうぁ!

えー。なんでこういう時に限ってエロい夢なんでしょうか。

ていうか、超美人だけど半人半蛇のお姉さんと組んずほぐれつ4Pとか、オレの煩悩はどこまで節操がないのでしょうか。

「やり直しを要求する!」

レーに聞いたら、取り出しの術を使わないと宝玉の中の記録は消せないんだとか。

うわーい。姐さんに性夢を覗かれるの決定ですか。勘弁してくれよ、もう!